
蔵元直伝!酒粕豆知識
酒粕とは?
酒粕(さけかす)は、お酒の醸造過程で生まれる副産物です。「カス」という名前がついていますが、実は栄養価が非常に高く、現代の食生活にぴったりの健康食材でもあります。
健康効果①:余分な糖分・脂質を排出
酒粕には難消化性でんぷんや難消化性たんぱく質が多く含まれています。これらは消化されにくいため腸まで届き、
- 余分な糖分や脂質を吸着して体外に排出する
- 消化吸収を緩やかにすることで血糖値の上昇を抑える
といった効果が期待できます。
健康効果②:腸内環境を整える

酒粕は腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える働きもあります。腸内フローラが整うことで、
- 便通の改善
- 免疫力の向上
- 肌の健康維持
といった嬉しい変化を実感できるかもしれません。
健康効果③:栄養と酵素の宝庫

酒粕にはあなどれない栄養がいっぱい。たんぱく質・食物繊維・ペプチド・アミノ酸・ビタミンなど、米由来成分の豊富な栄養素の他、製造過程で微生物達が産みだしたたくさんの酵素が含まれています。
酵素の宝庫と言われる麹には、アミラーゼやリパーゼといった消化酵素を含む、30種類以上もの酵素が含まれているそうです。
消化や吸収を促進したり、腸の善玉菌を増やしたりして腸内環境を整えてくれる酵素。
アンチエイジングや健康増進に働く作用が多く報告されています。
ただ難点もあります。
酵素はタンパク質なので高熱で活性が失われる物質。
肉や魚、卵などに熱を加えると色が変わったり固くなったりするのと同様に、熱を加えてしまうと酵素として働くことはできません。
(酵素の働きで食品の消化吸収がよくなる利点は失われません)
当店の酒粕 "保命酒の花" は、ほんのりお砂糖で甘く味付けされた味醂粕。
製造工程で加熱していません!酵素を生きたまま取れる食品です。
気軽に袋からそのままお召し上がりいただくのがおすすめ。
おやつに食後のデザートに…おいしい健康習慣にご活用いただければ幸いです。
開封後は冷蔵庫で保管してくださいネ。
健康効果④:冷えの改善
スーパーや当店でも販売されている身近な酒粕。酒粕は冷えの改善にも役立つようです。
月桂冠総合研究所ではお酒や酒粕について30年以上、研究を続けていらっしゃいます。 研究によると酒粕の成分(アミノ酸の複合結合したもの)を血管の細胞に添加すると、一酸化窒素(NO)が血管内皮細胞でつくられて、血管拡張作用が生じました。(窒素が筋弛緩を誘い血管が拡張して血行改善する)
なんと生姜が体を温める原理と同じ現象なのだそうです。
実験では酒粕を食べた人は、それぞれ10分後、30分後に手の表面のサーモグラフィ画像が赤くなり、表面温度が上昇傾向を示しました。指先の血流量を見ても、酒粕粉末を食べた人だけが増加していることから、酒粕を食べるとすぐに体が温まることが裏付けられたそうです。
寒い日に甘酒をいただく習慣も理にかなっているわけですね。 どうぞご活用くださいませ。
美味しく手軽に!

入江豊三郎本店の保命酒の花は、味付けされているためそのまま食べられるのが特徴です。
- 手間いらずで、袋から直接食べられる
- 料理にも使いやすい
- おいしくデトックスできる
毎日の食生活に気軽に取り入れてみてください!