本みりんの基本の使い方とレシピ集について
本みりんの基本の使い方
ここでは、アルコールを残さずに使える基本的な本みりんの使い方をお伝えします。
その1:醤油と出汁と合わせて使う
醤油と合わせて使うのは本みりんの基本中の基本だと思います。その場合、どの料理であっても、
本みりん 1 : 醤油 1
が基本です。どんな料理でもまず初めに本みりんを計量して入れるだけで、味を簡単に決められるんです。手順は以下の通り。
① 本みりんを煮立たせて、半量近くまで煮詰める
② 具材や出汁、水などを入れる
③ 醤油を本みりんの2分の1量をまず入れて味見する。残りの量を4分の1ずつくらい入れて味見をしつつ、味を整える。
④ 仕上げに味を締めるため、塩をひとつまみ入れる。※醤油によっては不要
使う醤油によって塩分がまちまちであること、また、甘めの味付けにしたい場合は醤油を途中で止める方が手っ取り早いので、このような手順になります。
これを利用したのがめんつゆです。
つけつゆだと、 本みりん 1:出汁 6:醤油 1
かけつゆだと、 本みりん 1:出汁 12:醤油 1
になります。
甘さを控えたいけど旨味を加えたい場合は、本みりんに日本酒を足して使いましょう。
煮物の場合は、まずは、
本みりん 1:出汁 4:醤油 1 からはじめて、
その段階から味見をして濃いな、と思ったら出汁や水を足してください。
本みりんの量は具がある時は、大体目で確認した大きさをベースに考えるといいです。
濃い味 にするなら、目で見て具材のだいたい5分の1くらいの量の本みりん、
薄味 にするなら、目で見て具材のだいたい10分の1くらいの量の本みりん、
が目安になると思います。なれないうちはお鍋にお水を入れて測ってから本みりんの量を決めてもよいでしょう。また、甘さが足りなくなった場合は、まずは塩をひとつまみ入れてみて甘さを立たせます。それでもダメだった場合は、ちょっともったいないですが、後から砂糖で調整する方がオススメです。本みりんを足すとどうしてもアルコールが残ってしまいます。
また、炊き込みごはんの場合は、おにぎりにもしやすいしっかり味だと、ごはん1合に対して大さじ1の醤油と本みりんを使うと、どんな炊き込みご飯でもできます。
その2:砂糖の代用として使う
本みりんは、しっかり甘い上に甘さが軽いので、砂糖の代用としても最適です。また、複合的に糖を含んでいるので、血糖値の上昇が緩やかです。
その場合は、
【砂糖の約3倍量】で本みりんは同じ味になると言われています。つまり、
【砂糖の小さじ1=本みりんの大さじ1】 の甘さなんです。
実際データでもエキス分は40%以上と決まっているものの、実際、旨味成分も含まれているため、まだ若い状態の本みりんに含まれている量はおよそ33%程度とされています。
例えば、酢飯用のすし酢。ちょっと甘めの、砂糖1:酢1に少しの塩をベースにすると、
本みりん 3:酢 1 に少しの塩 となります。
ちなみに、これ、かなりオススメです。砂糖がとけたか確認する必要がないし、米酢と合わせれば米と塩だけでできた調味料を米にかけるというベストマッチが完成するので、おすすめです。
お菓子の場合は、そのまま砂糖として使えます。特に、水+砂糖は全て本みりんに置き換えられます。保命酒を煮詰めても、スパイス風味を聞かせられておいしいですよ。